「日記帳」
誰が?何故?
いったい、どう言う分けか、マンションのポストにB5サイズの分厚い
日記帳がほおり込まれていたのです、誰かが拾って入れたのか?
或いは誰かが誰かを 困らせる為のイタズラで入れた物か?
部屋へ帰り、とりあえず持ち主の名前を確認しようと最初と最後の
裏表紙を見ましたが名前はありません、で、丁度開いた真中の、一番新しい 記述を読みました
「○○月○○日 病状が悪化し、私は死んだ。」
それが最後の文章。
死んだ?死んでから書いたのか?
それとも誰かが書いたのか?とりあえず最初から 読んでみようと冒頭からの読書が始まったのです、
内容は、若い女性がガン宣告をされ入院して
からの約10ヶ月間の入院記録的な日記でした、どれ位の時間が過ぎたのでしょうか?
やっと「病状が悪化し、私は死んだ。」の所までページを進めたのですが、
さっきまでは確実に 何の記述も無かったのに、続きが書かれていたことと、
その内容に鳥肌が立ちました、「知らない男が今、私の日記を読んでいる」
ゆっくりと後ろを振り返ると、ここはマンションの12階 であるにもかかわらず、
知らない女が窓ガラスの向こうに張り付いていました。
青白く凄まじい形相で 目を赤く光らせながら……。