「霊蔵庫」
15年間使用してきた冷蔵庫が、ついに壊れ(どこかに隙間があるのか
内容物が 霜だらけになる現象が連続し)母から、カタログの取得と
金額の確認で郊外の大型 電気店へ出かけ、一応3台に絞込み
カタログを貰って来ました。結局、一番容量の 大きな大型を選択し、代金を預かり電気店へ
注文しに行ったのですけど、信号待ち で、ふと目に入った
リサイクル店の店先に購入予定の物と同タイプの冷蔵庫を見つけ
つい、リサイクル店によってしまったのです、まったく電気店で展示されてた物と同一で 違う所は、製造年月日が
1年古い旧式で、野菜室の野菜の保存方法が違うだけで
価格も電気店の半額の半額以下。とりあえず母へ電話すると安ければ、それでいいと 言う事で、
その場で注文し、配送料、古い冷蔵庫の引き取り処分費用を
差し引いて 代金を支払いました。それにしても、そーとう買い得な冷蔵庫でした。その時までは…、
自宅に購入した冷蔵庫を設置して3日後から奇妙な現象が続発したのです、
最初は 朝になると必ず扉が開いてる、当初は閉め忘れがあったのかと
思い込んでいたのですが 3日4日になるとエスカレートし冷凍室、野菜室
まで開き、コンセントまで外れてたりと 分けが分からず、それならと荷造り用
の紐で4ドアすべてを括り付け就寝したのですが
深夜に「ドーン」と言う巨大な音で自分と母が叩き起こされ、
紐は全部外され、ついでに 冷蔵庫が移動してたんです。
壁との間隔が拡大しており床のフローリングの板と比べ斜め に
ずれて前進しているではありませんか、母は
「この冷蔵庫、気持ち悪い」
と言ったのですけど こうなったらやけです、
ホームセンターへ出かけ、あらゆる地震対策の家具固定の耐震グッズを
買占め、そうとう強力に冷蔵庫を完全固定してしまいました。
もはや、「家電VS人間の尊厳とのバトル」です、
ついでに、就寝前、荷造り用のかしめ留め具で 全部のドアも固定し、
こんどこそ万全だろうと寝たのですが夜中に「どーん」と、
それも2階の廊下で 巨大な轟音、慌てて部屋の外へ飛び出すと、
すぐ目の前に、どうやって階段を上がって来たのか?
冷蔵庫が来ているではありませんか…、今度こそ諦めました、人間の負けです、
これ以上冷蔵庫と 闘うなど不毛以外の何物でもありません、
翌日、購入したリサイクル店に電話しただ同然で 引き取ってもらい 、
最初の電気店へ出かけ、第3候補の別モデルを買った所で目が覚めました。今までの事が夢だと分かったのですけど、よく見るとベットの脇に
冷蔵庫が来ていたんです。 しかも、自分の首には電源コードがまき付いて……。