「心霊スポットに泊まる」

この話は私が実際に体験した話です。
30年ほど前に町内で一家四人惨殺事件がありました。
親族による怨恨から一家皆殺しにあったという事件で、それを知らず
にその後に入居した人が「幽霊が 出る」と言って空き屋状態。
肝試しの若者が毎晩集待ってくるようになり、その連中さえも、
あそこは出る、人影を見た、風呂場と 階段にいた・・・などなど、
すっかり有名な心霊スポットになってしまいました。

さすがに幽霊話騒動に困り、当時町内会長だった私と、
駐在所員とA君や数名の商店街の若者が集まり
何日か泊まり込んで 幽霊話を払拭させようと言うことになりました。

全員幽霊など信じないし、出てきたら捕まえるなどという豪傑揃いが集まり、
まー、どちらかというと その話を餌にして毎晩徹マンを興じるのが目的でしたが・・・。

集合するのは仕事が終わってからの8時頃からで、酒飲んだり、麻雀したり
常時8人程度はいる集会所 状態になっていました。

3日何もなく過ぎて、「早く出てこいやーw」てきなのりと勢いになって、
これだけ人がいたら出てこ れないだろう-と、A君達と大笑いしたものです。

4日目は私は家で休んでいたのですが・・・。
その日の夜中、いつものように徹マンをした時に流れが止まりまったそうです。

「オイオイ早く出せよ」

と言ってA君を見たときに全員がパニックになって
その場から転がり出たそうです。
動きが止まったA君は、パイを捨てる姿勢のまま震えて固まり、顔はこわばり
口は震え目だけギョロギョ ロとみんなを見ていました。
他の人が見た光景は、壁を背にして座っていたA君の両肩を、
壁の中から出た男女の手がつかんでいた
と言うことです。

家から飛び出たあとでA君がいないことに気づき戻ると、
A君は服を脱ぎ空の浴槽に入って

「きもちいよ ー、おまえ達も入れよー」

とこわばった顔で手招きしていたということでした。

それからまもなく家を解体することになり、
A君は 同じ頃に交通事故で他界しました。

 


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