「旅館」

Fと、自分Eとで、Bの結婚式に出席しようと、1日早く、
この旅館に宿泊し、 久し振りに2人で夜遅くまで飲明かし、
多少二日酔いぎみな感じで、会計を 済ませようとした時の事でした。  

「お代は、つれの方が支払って行かれました」

と旅館の従業員が妙な事を 言ったのです、

確かに、深夜まで飲んでたのは、自分とFとの2人だけ、
布団も 2組しかひかなかったはず、

「つれって誰?」

と問うと

「お二人の入室から、かなり 遅く来られた方です、電話では了承されてましたけど」

不思議で訳がわからず 宿帳を見せてもらうと、
自分とFの後に、投げやりな書き方で「●山●●」と
書かれていました、

詳しく聞くと長髪でヒゲをはやし、常に下向き加減のオタク風の 暗い陰りのある人
だったとか、左足を多少引きずり加減で自分達の部屋へ行った そうです、
そして早朝の5時頃、3人分の宿泊料金を支払うと出て行ったそうです。  

当然、自分もFも「●山」なる人物に心当たりがありません、
旅館の従業員は、料金は 受け取った以上、代金は受け取れ無いと言うのです。
Fと話し合った結果、まあいいかと、 身に覚えは無いけど、ただ程安い物は無いと、
納得は出来ませんが、良く分かったと、 旅館を後にしたのです。  

しばらく2人で街の方向へ歩きつつ

「おかしい、理由が分からん」

と再び「●山」の事を 詳しく聞こうと旅館へもどったのです。  

所が、そこは、野次馬の人だかりになつていました、
先程まで宿泊してた旅館は全焼して いたのです、
野次馬の会話だと、明け方の5時過ぎに火が出て従業員全員と宿泊客3人は
焼死、駐車場の車にも引火して2台爆発したらしいです。  

何だそれ?宿泊客3人焼死って、自分とFと●山って事なのかと、
Fの方を振り返ると 全身から血の気が引きました、

Fは全身黒こげで、顔半分の骨が出ているではありませんか、

でも、怖くてその事は口に出せませんでした、
すると、Fが、自分を指差し言ったのです

 

「E、お前、首が無いぞ…」 


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