「UFO」
中学生の頃、新聞配達のバイトで天体望遠鏡を購入し、その時
初めてUFOを目撃しました。深夜の9時前後、かなり遠方上空
にて米粒大の赤い発光点が左右に揺れながら、上から下へ木の葉
のように移動し、やがて山の陰へ消え見えなくなったのです。
翌日、その事をクラスで話すと「それは人工衛星だ」と集団で
よってたかって人工衛星にされてしまい、そのうちUFO、超能
力ブームも下火となりだんだん、どうでも良くなった頃TVの大
槻教授の言葉が留めでした。「UFOはプラズマ、宇宙人は幻覚」
そうです、UFOなどいないし、宇宙人など気のせいでしかない
のだと思い込み始めてしまったのです。
ですから、そんな物は存在してはならないのです……。
ここは●●県●●市の田舎の人工的に作られた水瓶付近の林、
今は大木の陰から変な物を覗いている所です。直径4m程の膨ら
んだ菱形の銀色っぽいのが10m前方を地上30cm空中に浮か
んでいるではありませんか、
ふざけるなUFOなど、この世にいるわけが無い、あれは銀色の
UFOの形をしたプラズマなんだ、そうに違いない、
しばらくすると、そのプラズマの底が開いて黒色の身長30cm
程の小人のような宇宙人…いえ、幻覚が地面へ降りて来ました。
プラズマだけならまだしも、幻覚まで出てくるなんてとんでもな
い話です、人類として断固このまま見過ごす訳には行きません、
どうゆう理由があろうとこのような非科学的な異常現象は否定し
なければならないのです。丁度いい具合に近くに1m程の角材が落ちてました「プラズマと
幻覚が、なんぼのもんじゃい」と叫び、人類を代表し飛び出し宇
宙人いや、幻覚に向かって角材を打ち下ろしました、「ブギャァ
ッ」妙な悲鳴を上げ幻覚が崩れ落ちました、更に角材で殴り続け
ます、やっと幻覚はピクリともしなくなりました。
所が、又プラズマのハッチから今度は2人の幻覚が出て来たの
です。ためらわずそいつらにも殴りかかりましたガシッ どがっ ズゴッ グシャ
ギャビョピァァァァァ
グビョビィギャャャビギョェギァァァァ
ズゴッ ベキャ ガシ ガシ ガシ
これでもかと角材で叩きつづけ、動かなくなった所を更に手が痺
れるほど叩き続けました。ゼイゼイゼイ、ふぅ、どうやら幻覚は
3人組だけだったようです、問題は、ここに浮かんでる銀色のプ
ラズマです、角材や石で叩いても傷1つ着きません、恐る恐るひ
っくり返しプラズマのハッチにそこらじゅうの岩や小石を詰め込
み水瓶へ投げました、すると石の重みかやがてプラズマは沈んで
しまったのです。
残る問題は、この3体の幻覚の遺体です、焚き木を集め火をつけ
燃やしました、緑色の煙をだしてよく燃えます。やれやれ、全て
終了しました、こいつらにお前達などこの世界に存在してはなら
ないと言う事を思い知らせる事に成功しホッとしました。UFO
も宇宙人もこの世に存在する訳がなく、存在してはならないので
す。
めでたし、めでたしです 大槻教授。