「首」

 E町の外れに廃車置場があり、そこから約300m先に
踏み切りがありました。
田舎ののどかな景色が広がり、ほとんどと言ってもいいほど、
交通量の無い寂しい道の途中の踏み切りで、今まで、その
踏み切りで事故があったなど聞いた事もありませんでした、
しかし、それはRが、学校の部活から帰宅して1時間位後
の事でした。

 友人Eからの電話で、クラスメートのBが、その踏み切り
電車に跳ねられ死んだ事を知りました。
原因は警報を無視し無理やり遮断機をくぐりぬけ通ろうとした
事だそうです。
Bの母親が、制服、カバン、生徒手帳、足の傷から息子のB
だと確認したそうです。

 と、言うのは、遺体はグチャグチャになっており、不可思
議な事に未だに頭部が見つかっていないそうです。
 自宅から1kmほど、Rは、踏み切りまで行ってみました、
現場は野次馬の人だかり、電車が停止し、その前方で何人も
の警察関係者がちらばり、首の捜索が行われていました、
数十分後、電車が動き出した後、捜索は結局夕方まで続けられ、
とうとう発見されず捜索中止、Rも自宅へと帰ったのです。
Bが跳ねられてから、もう3時間以上ね過ぎてます、
それにしてもBの首はどこへ?考え込みながら家に着いた
ときでした、
辺りは夜のとばりが降りる少し手前の薄暗さ、Rが玄関の
ドアに手をかけた瞬間、

「ドサッ」

何か鈍い音が、庭の方
から聞こえて、暗い庭の方を見て凍りつきました。

庭に転がっていたのは、Bの首だったそうです。             

 


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