「こんばんは」
数年前に祖父が亡くなりました。
祖父の家でお葬式をすることになりました。
親戚一同総出で手伝い、朝から晩まで
お線香を上げに来てくださる方々の対応におわれていました。何とかお葬式も無事終え、後片付けも終えた後に
親戚の皆と夕食をとることにしました。
「献杯」と言った直後、
「ごんばんはー」
と言う声が聞こえました。私は叔母の顔を見て
「誰か来たよね?」
と言いました。
従妹も
「うん・・聞こえた・・・女の人?」
その場にいたのは10数名でしたが、
その内の半数はその声が聞こえました。
そうこう話してるとまた
「こんばんはー」
という声が聞こえました。
「あー、やっぱりお客さんだ」
今度はハッキリと聞こえた叔母はあわてて玄関へ向かいました。
でも、すぐに戻ってきて
「誰もいなかった」
というのです。その時すでに外は真っ暗です。
しかも、隣家が3軒しかないという山に囲まれたド田舎。
そこまで来てくださる方が2回呼んだだけで帰るとは思えません。
夏だったため網戸になっており我らの声も聞こえたはず・・・
隣家の人だとしたら、勝手口にも来るはず・・・しばらく開いた口が塞がらなかった我ら一同・・・
「・・・き・・・聞こえたよね?女の人の声で・・
2回聞こえたよね??」その場にいた半数の人間が聞いていました。
しばしシーンとしてから私は
「お祖母ちゃんがお祖父ちゃんのこと迎えに来たのかもね〜?」
「そうかもねー」
「ははははは〜」
と、笑ってやり過ごしましたが・・・ちょっと怖かったです。
今でもその声を覚えています。