「押す子供」
友人と行った旅先での事です。
私は旅の途中で高熱がでてしまいました。
絶不調のなか、ようやく辿り着いた場所は
密林に囲まれた町で非常に蒸し暑いところでした。
ホテルに到着し、部屋の扉を開けると真っ先に
目に飛び込んできたのは小さな子供の幽霊でした。「うっ・・・・・すごくイヤな感じの部屋だなぁ・・」
しかし、熱でもうろうとしてたので、そんなこと気に
してる場合ではなく、ベッドに倒れこみました。日本から持っていった薬を飲み、
観光をせずに私は部屋で寝ていることにしました。
到着した晩と次の日の昼間は高熱で怖いなんて思う
暇もありませんでした。次の日の夕刻、友人が観光から戻った頃には何とか
熱も微熱程度に下がり、会話もできました。友人が、「・・・ねぇ、昨晩寝てる時、私のことぎゅうぎゅう押さなかった?」
と聞いてきました。
どうも、誰かにぎゅうぎゅう押されたと言うのです。「押してないよ〜。熱でつらくてそれどころじゃなかった・・・」
「そうだよねぇ・・・押さないよねぇ・・・・・
なんだったんだろう・・怖かったー」という友人には、とてもそこに子供の幽霊がいるなんて言えず、
笑ってごまかしました。その晩、今度は私の身体がぎゅうぎゅう押されました。
「ひえ〜〜これか〜彼女が言ってたのはっ!」
確かに、ぎゅうぎゅうと私の身体を子供が押していました。その子は次の日のバス移動のときもしばらくついてきてましたが
カリブ海のほうへ着いたときにはもういませんでした。遊んでほしかったのでしょうか・・・