「6秒間」

●●県●●市 国道●●号線 ●●●バイパスにて

その時、Jさんは、空中に浮いてました。
と、言うより、周りの風景と言うか時間の流れがゆっくり動いてたので、
そう感じたのかもしれません。
Jさんは、ふと自分の下半身に目をやり、言葉を無くします。
何と下半身が無くなっているではありませんか?
そうです、Jさんの身体は真っ二つに千切れ大腸を風に揺らしながら、
宙に浮いてるのです?

「ゲッ!何があったんだ?」

Jさんは必死で思い出しました。
そうだ、友人宅から自宅へ向かう途中、
何時もの立体交差バイパスを車で通過中、
後輪右タイヤが突然パンクし、とりあえず車を安全地帯に停車させ、
タイヤ交換してた時、多分、居眠り運転のキャンピングカーが、
突然Jさんの車に向かって突っ込んで来たのです。

慌てて避けたのですがJさんは車の右ドアごとキャンピングカーに
撥ね飛ばされたのです。Jさんの身体は勢い余ってセンターラインを
飛び越し対向車線へ飛びました、その時最悪のタイミングで対向車
の暴走タンクローリーに再度撥ねられ、防音壁を超えバイパスから
下の一般国道へと落下、その時、Jさんの下半身も飛んで行くのが
見えました。
どうやら、タンクローリーに撥ねられた瞬間、運悪く体が2つに
切断されたようです。
下半身が、国道の街灯にひっかかったのが見えます。

「ああ、俺は死ぬのか」

Jさんの脳裏に自分の上半身が国道に叩きつけられ頭蓋骨が
割れ脳みそを撒いて死ぬ自身の絶望的末路が浮かびました。
所が、Jさんの不幸は、まだ続いていたのです  

ドーーーーン

国道とJさんの上半身との距離が迫ったその、まさに超最悪の瞬間、
交通違反車を追跡中のパトカーに撥ねられ、また空中にダイブしたのです

「うッ、ぐぎャあぁぁぁぁぁぁぁ」

不幸はかさなる。浮遊したJさんの上半身は回転しながら国道の標識へと、
ぶっ飛んで行き標識と激突、そのさい、更にタイミングが悪かったのか、
Jさんの上半身と、頭は、道路標識により切断、上半身がガードレール
とぶつかってるのが見えます。
とうとう、Jさんは首だけになって、ついに歩道に叩きつけられたのです。
その瞬間、上空のバイパスの先ほどの事故現場からの車両事故の煙と、
ガードレールと接触し停止してるパトカーが、同時に目に飛び込みました。
バイパスとパトカーが同時に見えるなど、爬虫類でもなければ人間には
不可能です。Jさんは気がつきました、首が地面に激突した瞬間勢い
余って、Jさんの両目玉が飛び出したのです。

「ぬおおぉぉぉぉぉぉ ぐわぁあああぁぁぁぁぁぁぁ」 

Jさんにはもはや何もする事が出来ず、ただ、ひたすら飛び出した
目玉に映る情景を見てるだけでした。

その時です。

  グチャ  

な、なんとJさんの眼球を小学生の猛突進の自転車が気付かず
轢いていったのです、その瞬間、Jさんの意識は事切れたそうです。
バイパス上にてキャンピングカーにはねられてから5秒後の出来事
だったそうです、そして、最後の1秒で、誕生してから亡くなるまで
の出来事が走馬灯のごとく消え行く意識の中を駆け巡ったそうです。 


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