「廃病院」
15か16歳の頃、仲間と一緒に某廃病院に肝試しに行きました。
最初は、面白半分で 病院の下に到着しました。
廃病院を見て、 ビックリしました。
異様な雰囲気で、空気が 張り詰めていたのを覚えています。
高い塀をよじ登ると、テラスのような場所が ありました。
その先を見ると、窓ガラスが、 無残に割られており、
その隙間から中に 入れました。もちろん中は真っ暗でした。
念のために懐中電灯を持ってきていたので、
自分が先頭になって進んでいきました。一歩一歩進む度に、入ってはいけない所 に足を踏み
入れてしまったなと思いました。
病院ですので、手術室や処置室、病室、 と見てまわり、
ただならぬ気配を感じました。
歩いていると、正面から誰かが歩いてくる 気配がします。
スッっと風のように通りすぎて いきます。
絶対何かいるなと思いました。
結構 有名な場所だったので、生身の人間 は、何人かいましたが、
人間は懐中電灯を もっていますので、すぐに気付きます。
階段を上がり、奥まで進むと、真っ暗な 部屋の中から何かが
覗いているのが見え、 誰かがイタズラしてるのかなぁと思い、
近づくと、人間じゃないと分かりました。
仲間に気付かれないように、 「戻るぞ」と、 ゆっくり引き返しました。「絶対に後ろを振り向くなよ」と仲間に言い 聞かせました。
でも、そう言われると見たく なるものですよね?仲間の一人が、
後ろを 向くと、「おい、何かついてくるぞ」と耳打ち してきました。
ぼんやりした青白い人魂の ようなものでした。逃げないとヤバイと思い、 早足で階段を目指しましたが、
すごい勢い で、追いかけてきました。近づくにつれて、
人間の影のようなものに見えてきました。
一緒にいた全員が、それを見てしまい、 パニック状態です。
我先にと階段を駆け下り て、やっとの思いで、中庭に出ました。「ここヤバイから帰ろうぜ」と言ったのですが、
相方が、「俺は行くぞ」と3人程連れて、
甲子園のような建物(草の根っこで覆われ ている)の中に
入ろうとしていました。
その建物の中からは、先程と比べ物になら ないくらいの
圧迫感を感じました。
連れ戻さなくては、と思い、後を追いかけま した。
中に入ると、遊園地のカラクリ屋敷に いるような感じで、
壁や天井がグルグルと 回っているように感じました。
次元の違う世界にいるようでした。
先に入った仲間も 同じように感じたらしく、引き返してきます。
やっとの思いで中庭に戻りました。
相方も「お前の言う通りだ。早く帰ろうぜ」 と、顔が焦っています。入ってきた建物と 違う建物から出ようと思い、中に入りました。
さっき程の圧迫感はありませんでした。
この建物には、隔離室や、実験室などが ありました。
頑丈な鉄格子が置いてある 部屋もありました。
(動物実験を行って いたのでしょう。)やっと外に出た時には、 仲間の顔は、青ざめていました。
「やばかったな。もう来たくないな」と言い、 帰りました。家に着いて眠りにつくと、さっき 行った廃病院の夢をみました。
「中をウロウロ していると、真っ白な壁の小さな建物が ありました。
なぜか入り口がなく、白い壁で 覆われた建物でした。
その中から不思議な 声が聞こえてきます。
「ここに居るよ」と言って いたと思います。
ビックリして飛び起きました。どうしても気になり、仲間を呼び、翌日も 行ってみることにしました。
夢の中で歩いた 道を進んでいくと、その建物がありました。
やはり入り口がありませんでした。声は聞こ えてきませんでしたが…。
不思議に思いながら 帰ろうとした時、なにやら明かりがフラフラと
近づいてきます。みんなも、一瞬にして凍り つきました。
よく見ると警備員でした。
ほっとしましたが、立ち入り禁止なので、 追い出されました。
甲子園のような建物と 入り口のない白い建物が気になり、
聞いて みました。その警備員も甲子園のような建物 には、
入りたくないと言っていました。
白い建物 は、実際に病院で使っていた何かが入っている
と言っていました。それより、よく白い建物まで たどり着いたなと、
ビックリしていました。 とても不思議な体験でした…。その廃病院は、4〜5年ぐらい前に取り壊されました。
インターネットで調べたところ、731部隊の実験所 だったという
説もあります。少なくとも伝染病などの 研究をしていたんだと
思います。隔離病棟や、 実験室などがありましたから…。
昔から霊感が 強かったのですが、あの病院は、本当に怖かった。
真剣に、生きて出られないかもしれないと思った。あれ以来、安易にそういった場所には行かない ようにしています。
みなさんんも気をつけて下さい。