「親切な老婆」
高校時代の友人から5〜6年ほど前に聞いた話です。
友人が夜、急に小腹が減りコンビニまで買い物に行った帰り道。
途中、中くらい(片側2車線)の交差点にさしかかりました。
田舎で夜中のため、信号は黄色で点滅しています。
左右を一応確かめて、信号を渡ろうとしたとき。「あの、すみません」 と、後ろから声がしました。
何かと思って振り向くと、友人の後ろ、3〜4m位のところに
小柄で品の良さそうな老婆が、少しほほえみながら立っていました。
友人が途惑っていると、また 「あの、すいません」と、もう一度声を
掛けてきました。友人は「道にでも迷ったのかな?」と思い老婆に近寄っていきました。
友人が「どうかしましたか?」と老婆に声を掛けた瞬間!
後ろを何かがすごいスピードで通ったかと思うと、ガシャーンッ!!と
大きな音がしました。驚いて振り返ると、彼がさっきまで立っていた場所のすぐ脇にある、
ガードレールに乗用車が突っ込んでいました。 彼がそこに立って
いたら、確実に轢かれていた場所です。
「うぁ!危なかったなぁ〜」
と思って老婆の方に振り返ると、老婆の姿がありません。「びっくりしてどっかに逃げたのかな?」 とも思いましたが、
まわりを見回しても老婆は見つかりませんでした。友人は「きっと俺のご先祖様か、縁ある人に違いない!!」 と、
それ以来ご先祖のお墓参りには必ず行っているそうです。