「死んだ祖母が」
私が小学校3年の夏、祖母が亡くなりました。
祖母の死体を発見したのは、私でした。
その時に奇妙なことがありました。帰宅した私が「ただいま〜」というと、祖母の声で
「おかえり〜。おやつは食卓の上にあるよ〜」と返事が。
祖母の言葉通り、食卓にはおやつがありました。
お腹が空いていた私はとりあえずおやつを食べました。お腹がいっぱいになったあと、祖母に遊んでもらおうと
彼女の部屋へ行きました。祖母は畳の上で寝てました。
いつもならそんなところで寝ることがないので不思議に思い
祖母の顔を触ると冷たいのです。息もしてません。
「おばあちゃん!」と肩をゆすっても起きません。怖くなった私は、「おばあちゃんが死んじゃったよ!」
と泣き叫びながら外へでました。
その後、近所の人が親や親戚に連絡をしてくれて
すぐにみんなが駆けつけてきました。それから数年経って、奇妙なことに気付きました。
私はずっと祖母は私が帰ってきたときはまだ生きていて、
私がおやつを食べている間に死んだのだと思っていたんです。
でも、後で人間の体が冷たくなるのには数時間はかかると
いう事実を知って奇妙に思いました。
それなら、私が帰ってきたときには、
すでに祖母は死んでいたことになります。では、あのとき返事してくれたのは誰だったんでしょう?
声は間違いなく祖母のものでした。
でも祖母はすでに死んでいました。私は、祖母がお腹を空かせて帰ってきた私のために
死んだ後も現世に残って返事をしてくれたんだと思います。