「誰の足?」
高校生の頃、ベッドで横になって本を読んでいたら
部屋の外から廊下を歩く音が聞こえてきました。その当時、よく夜更かしを親に注意されていた私は
親がきた!と思い、スタンドを消して布団を頭から被り
狸寝入りをしました。絶妙なタイミングで開くドア。
ゆっくりと足音がベッドの方に近づいてきます。
その足の主は、横まで来て止まったかと思うと、
私の方をじっと伺うそぶり。
これは親が本当に寝ているのかを確かめているんだな。
とそう思い、目をぎゅっと閉じてさらに狸寝入りを決め込みました。しばらくそうしていたら、来たときと同じようにゆっくり
足が離れたのが分かりました。そして、これも同じように閉じるドア。
いつもならこんなにゆっくり様子を見ていく事などないのにな。
若干の違和感を覚えた私は、次の日親に昨夜部屋に来たか
と たずねました。 答えはNO。 兄弟たちも同じです。
おかしい、と首をかしげていた私は本当の違和感の正体に
気付きました。目をつぶっていたのに、裸足の足が見えていたことに…。