高校生の頃訳ありで一人暮しをする事になったのですが、
親が用意したアパートがコテコテの「出そう」な
部屋でした。薄暗くてジメジメしてて陽があたらず、
行き止まりで風も通らず、いかにも溜まりそうな。
当時私は微弱な霊感があって（気配は十分感じますが、
姿は全く見えません）とても嫌な予感がしていましたが、
予想通り出てくれました。 最初はベッドで寝ていると
金縛りと同時にパタパタと
数人がスリッパを履いて早足で歩くような足音が。
部屋は４畳半か６畳程度だったのでそんなスペースは
もちろんありません。
何日かするとまた金縛りの上、今度はベッド上で私の
周囲を歩きまわってくれました。数人がぐるぐると
マットレスを揺さぶるように歩いて金縛りがとけるまで
トランポリン状態に・・・。慣れてはいたのですが
あまりの賑やかさにさすがにうんざりしました。
その後しばらく寝不足に悩まされていたせいか、ある日
バイトから帰ってきて即ベッドにもたれたまま熟睡して
しまいました。気がついた時はもう翌日で、
またいつもの金縛りに。「またかよ〜（ー^ー）」と
思った瞬間、後ろから凄い力で抱きつかれたのです！
しかも体温はないのに背中にはしっかりと男性らしき
人間の上半身、お腹あたりには抱きつく腕の感触が！！
一気に冷や汗が吹き出し、必死に身体を動かそうとして
なんとか金縛りを解き、制服を着たままだったので
そのまま学校へと家を飛び出しました。
着いてみればすでに学校は昼休みで、青ざめて教室に
駆け込んできた私に友人もびっくり・・・。
その日は一番近い身内の家に泊りに行きました。
それからまもなく引っ越しが決まり親元へ戻りましたが、
それが今までで一番強烈な体験でした。
今では霊感もすっかり無くなってきて、
時折お盆にお参りの催促にやってくる死んだ飼い犬の
気配程度しか感じませんが・・・。
