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イヌヲのアングラ日記 
「イヌヲ、帰還！」
ふぅ・・・。
なが〜い放浪から帰ってきました。
確か出発したのが、６月初めでしたから約３ヶ月。
考えてみると長い長い旅でした。え？そんなに長く感じなかった？
いや、それは気のせいでしょう。気のせいじゃなくても忘れて下さい。
ミザル・キカザル・イワザルでね。
さらっと僕がどんな放浪生活を送っていたか説明しましょう。
ほとんど金も持たずにでかけたんで、悲惨でした。完璧な野良状態でした。
え？お前は元々野良だろって？いや、そうなんですが、もっと大変だったんすよ〜。
家はない、金はない、加えて心はディープブルーに染まってましたからね〜。
飼い犬のエサをこっそりと頂いたり、コンビニの廃棄弁当をもらったり、
レストランの前で泣いて同情を買い残り物を頂いたりと、ありとあらゆる手で生き延びました。
無計画な旅ってのがこれほど大変だとは思いませんでした。まあ計画的な傷心旅行なんて
方が不気味ですけどね〜。アロハでも着て飛行機でハワイへ行き、一日中サーフィン＆サンタンし、
ココナッツミルクでも飲みながら夕日を眺める・・・なんて傷心旅行があったら恐いでしょ？
大体、そんなのは単なるバカンスですよ！やっぱ傷心旅行は「悲惨・貧乏・徒歩」じゃなきゃ！
はぁ・・・、ここで傷心旅行の定義を熱く語ってもしょうがないんですけどね・・・・。
それに傷心旅行に行ったからといって、僕の悲しみが和らいだ訳ではないですし。
サバイバルで生きることに精一杯な生活に身を置くことで、思考停止をしてただけですから・・・。
思い出すと、今でも涙がでてきます・・・・。
とりあえず、今日は疲れてるのでシャワーでも浴びてノミ取って、ボサボサの毛をカットして、
後は久しぶりのカルーアでも軽く呷って寝ることにします。 ベッドで寝るの久しぶりッス♪
今まではドカンだの、橋の下だの、ベンチの下だの、悲惨でしたから。
つーことで、グッナイ！
ヤベ・・・、久々のベッドの感触とカルーアの美味さに酔いしれていたら、
２５時間ぶっ通しで寝ちゃいました。自分で思っていた以上に疲れてたんですね。
さ〜て、たっぷり寝て元気なったし、久しぶりにみんなに会いに喫茶「ドカン」に行きますか！
その後は、ベンさんに挨拶しにクラブ「a-KiChi」行って、ブッ潰れるまで飲みますよ！
３ヶ月経っても全然変わってないですね〜。イヌ丸もまだウェイターしてますよ。
ヤツ仕事探してんのかいな？ たぶんインチキライターには職はないんでしょう。（笑）
「チィース！お久しぶりッス〜！」
「ぉおぉぉお！イヌヲさん！生きてたんスか！てっきり悲しみのあまり野垂れ死んだのかと・・・」
「あぁ？相変わらず人の怒りのツボを突くのがうまいな〜。ちょっと食らっておく？」
「冗談っすよ！冗談！みんな心配してましたよ〜。イヌヲ自殺してるんちゃうか？って。」
「自殺ね〜。手首を何度も切ったけど死ねなくて・・・・なんてことあるかい！マジ殺すぞ！」
「ハハハ。その調子じゃ復活したみたいっすね〜。久しぶりにホネコーいきます？」
「うんうん、でも金ないからイヌ丸のおごりね♪」
「え〜、何スカそれ〜。ま、久しぶりだし奢りますよ！これで貸し１ですよ！」
「アホか！ホネコ１杯で何が貸しじゃ！貸しついでに菓子もね♪」
ふぅ〜、イヌ丸と冗談言ってるとなんか何も変わってないように感じちゃいますね。
チワちゃんが今にも「遅れてごめんね〜」なんて言いながら入ってきそうです・・・。
駄目だ、駄目だ。いつまでもこんなこと考えてちゃドツボはまっちゃいます。
久しぶりに雑誌でも読みますかね。やっぱ、週刊「ドッグボーイ」だな。ムフフ。
えーと、今回の特集は「噂のカリスマバンドの人気の秘密に迫れ！」と
「猛威を振るう新型ウィルス」ですか。うーん、なんかどっちも読む気にならんな〜。
グラビアでも見ますか。やっぱオスならこれっしょ！ムフフ。
うぉ！すげー！こんなカワイイ子がマジ！ウホホホ〜！
久々の僕にはこういう刺激強すぎました。 鼻血でる前にやめよ。
「おまたせしました〜。ホネコ（オゴリ）っす〜」
「うぃ、サンキュ。いちいち（オゴリ）ってつけんな。」
「だってオゴリはオゴリっすよ！あ、そうそう、僕も最近パソコン始めたんすよ〜。」
「おぉ〜、イヌ丸もパソコンね〜。で、パソコンで何してんの？」
「ウシシ、最近はパソコンでオークションができるんですよ。それハマリまくりっす！知ってました？」
「ボケ！このＰＣ歴半年のイヌヲ様に向かってなんちゅう口を聞くかな〜。知ってるわい！」
「あ、そうでしたね。実はそのオークションすげ〜おもしろいんですよ〜。掘り出し物とかいろいろあるし。
僕はまだ初心者なんで眺めてるだけなんですけど、実は今度、高級ブランド『プナダ』のホネを
買おうかと思ってるんですよ〜。『プナダ』のホネっすよ！実物なんて拝んだこともないようなのっす！」
「おいおい、初心者がいきなりそんな高級品に手を出すんかいな。大丈夫かぁ〜。」
「何言ってんすか！シェアナンバー１の『ヤッホーオークション』ですよ！あのベンチャー企業として
途方もない株価が付いた『ヤッホー』ですよ！絶対安心です！なんせ『ヤッホー』ですから！」
「わかったわかった、そんな力説すんなって。まあ、注意してやってみんしゃい。
ほんじゃ、オレそろそろ帰るわ！ホネコサンキュ！」
なんかイヌ丸とパソコンの話してたら、僕も久々にパソコン触りたくなりましたよ。
なんせもう数ヶ月もホコリかぶったままですからね〜。メルマガとかも解約してないから、
たまりすぎてメールボックス恐ろしいことなってそ・・・。ま、これからベンさんところ行って
足腰起たなって記憶が飛ぶまで飲む予定だからまた今度でいっか。
ウッシャ！ 「脳みそのアルコールに漬け」ができるくらい飲みますよ！
・・・イタタ・・・・。アタマ・・・・ガンガンする・・・・。
ミ・・・ズ・・・ミ・・・ズ・・・・・・。
ゴクゴクゴクゴク！ふぅ〜、生き返った！
いや〜、昨日はマジ非道い目遭いましたよ。ゴンタのヤロ・・・・・。
昨日あれからクラブ「a-KiChi」に行ったんですよ。そしたら「ゴンタとその仲間たち」
勢揃いしてまして、やたらハイテンションで参ったｯｽ・・・。
しかもヤツら久々で酒に慣れてない体の僕に飛んでもないモノ飲ませましたからね〜。
これで死んだら殺人罪適用されるんちゃうか？ってくらい殺人的酒でした。
え？レシピ教えろって？いや〜、ちょっとそれは勘弁してくださいよ。
こんなモノが世間に出回ったらやばすぎですから。 え？もったいぶんな？
うーん、どうしよ・・・。ウッシャ！まあいっか。死んでも僕を恨まないで下さいよ！
「カルーア・ミルク・デス」
材料
・カルーア・コーヒー・リキュール −−−− 1/5
・ミルク −−−−−−−−−−−−−1/5
・スピリタス−−−−−−−−−−−−3/5
・ハチミツ −−−−−−−−−−−−たっぷり作り方
上の材料をぶち込んでシェイク！！備考
スピリタスっちゅうのは、度数９８％のほぼアルコールまんまの酒でごわす。
これを3/5も使ってるところから、このカクテルの強さがわかるでござんしょ！
ただ、これはあまりにも強いからそんまま使うとばれるっちゃ。そこで、でてくるのが、
ハチミツでごわす。ハチミツの香りと甘さで誤魔化すんでゲスよ。しかし！
このカクテルに隠された秘密はこんなもんじゃないでごんすよ！
スピリタスは度数が強いため冷凍庫に入れても凍りません。なぜ冷凍庫に
入れるかといいますと、冷凍するとアルコール度が和らぐんだっちゃ。
だから、これだけ強い酒にも関わらずなぜか飲めちゃうんだべ。
ちなみに飲んだら飲んだだけ体にはしっかりと効きますので、お間違いなく。
急性アル中になるのにこれほどピッタリな飲み物もないでしょう。
飲ませ方としては、中ジョッキに並々とこれを注ぎ、
囃し立てて一気させるのがベストです。
「お前みたいなヘタレじゃ、これ飲めないよな〜」
などと憎たらしいセリフで競争心を煽るのも手です。
一般人だと５杯もいけば『ホボ飛ぶ』のでご注意を。※なお、このカクテルで起こったいかなる事態にも当方は責任を取りませんので。
ちなみに「お酒は２０歳を過ぎてから」飲みましょう。
ま、とにかく絶対飲まない方が無難です。
狙ってる女の子を酔わせて落とす、なんてのに使うのは絶対やめましょう。
病院送りにして責任を追及されるのがオチです。
オスなら酒などに頼らずオスのフェロモンで勝負です！
汗臭さとフェロモンは違いますよ・・・・。
さて、日記も書いたしもう一眠りっすっか！
カル・デスのおかげで、２日酔いならぬ３日酔いです・・・。
マジでアレは洒落になりません。まだアタマが痛いですよ・・・。
クァ〜、とりあえず喫茶『ドカン』 行ってホネコでも飲んですっきりさせますか！
「ウィ〜〜〜〜ス。ホネコワンね。」
「あ、イヌヲさん、ラッシャイ！ホネコっすね？ヘイ、カシコマリ！」
「あーあー、ウッサイウッサイ。お前、声でかいよ。大体、『ラッシャイ』ってここは寿司屋か？
それとその『カシコマリ』ってなんじゃ？どっかのドラマで見たような古〜いシャベリすな！ 」
「そんなこと言わないで下さいよ〜。サテンとスシヤのギャップがいいでしょ？僕のオリジナル
ですよ。あ、『カシコマリ』はヨシノちゃんの真似です〜。僕ファンなんです〜♪」
「はいはい、わかったわかった。なんでもええっちゅうねん。とりあえずホネコ持ってこい。」
全く何が「僕ファンなんです〜♪」 だ。あんなのどこがいいんだか理解不能ですわ。
「ホネコお待たせしました〜。そうそうイヌヲさん聞いて下さいよ！」
「だ・か・ら！声がでかい！３日酔いでアタマガンガンして死にそうなの。次でかい声出したら鼻パン。」
「ちょっとちょっと、鼻パンは勘弁してくださいよ〜。鼻血でますよ。鼻はイヌの命っすよ！
わかりました、わかりましたよ。小さい声で話しますよ。それで良いんでしょ。 このくらいっすか？ 」
「おい、なめてんだろ？マジでいくぞ？」
「舐めてないっすよ〜。だって小さい声で話したことないから加減がわからなくて。こんくらい？それともこれ？これは？」
「最後から２番目くらい。こっちと同じくらいの声で話せっちゅうの。頼むから察して。」
「なるほど、このくらいですね。そうそう、話なんですけど、実は今『プナダのホネ』をオーク
ション中なんですよ〜。すっごい掘り出し物らしくて定価の２割っすよ！しかも新品っす！
こりゃ見逃す手はないと思って早速入札してますよ。絶対落札しますよ！ 」
「あのさ〜、新品で２割って恐ろしく安くないか〜。それって絶対やばいよ。」
「チッチッチッチ！イヌヲさん、甘いっすね〜。僕はその出品者と何度もメールでやり取り
したんですよ。そしたらその出品者は実はアウトレット業者なんですよ。アウトレットより
オークションの方が高く売れるからたまにはこっちにも出すそうです。あ、でもアウトレットで
買うよりもすんご〜く安くしてくれてるそうです。良心的ですよね〜。 」
「・・・・・・それってモロサギじゃん。バカだコイツ・・・・。信じきってやがる・・・・。」
「え？何スカ？声が小さくて聞こえなかったんでもう一回言って下さいよ。」
「いやいや、なんでもない。つーかさ、それ信じたの？」
「はぁ？なんで疑わなきゃなんないんですか？犬を信じられなくなったら犬終わりっすよ！
世の中そうそう悪犬なんていないものですよ！イヌヲさん疑りぶかすぎです。心が汚れてますよ。」
「・・・・・・・・・。参った。チミにはもう言うことないよ。がんばれ！」
「がんばりますよ！絶対落札しますよ〜。そんでイヌヲさんに自慢しまくりますよ。ハハハ。」
タダでさえ偽物が多い高級ブランド品をオークションで買うってだけでヤバイんですけどね〜。
その上、ヤツは性善説の熱狂的信者のようですから、放っておきましょう。
騙されて気付くこともあるでしょう。どうせ後で「騙された！」って泣け叫ぶんだろうな。（笑）
イヌ丸に幸多きことを祈りますか。
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