「超能力」

 県道○○号線沿いに Fさんの自宅がありました。
このFさん、これまでの人生において誰にも語った事が
無かったのですが、実は、ある超能力を持ってたそうです。
これは、ある蒸し暑く寝苦しい真夏の深夜に、その能力を
使った時の話です。
 県道沿いでの、車の騒音防止の為、窓を全部閉め、
エアコンをガンガンにきかせ、何とか眠る努力をし、
トイレに起きた時です

ドゴオオオオォォォォォォォ〜〜〜オオオオォォン

 凄まじい轟音と共に県道から居眠りかハンドル操作ミス
かタンクローリーがFさんの寝室に突っ込んで来たのです、
その瞬間、超能力を使ったそうです。

「時間よ止まれ」

一瞬にして全ての情景と音が停止したそうです、
そうです、Fさんの超能力は時間停止?と言うか、
時間の流れをゆっくりにしてしまう能力だったのです。

「危なかった、死ぬ所だった」

もう少しでタンクローリーのバンパーがベッドに当る
寸前だったのです、空中には壁、窓ガラス、窓枠、エア
コンなどの残骸も浮かんだまま停止してます、とにかく
逃げなければ と、思ったのですが、いかんせん、これ
が一大事の始まりだったのです。 確かにFさんを取り
巻く時間はゆっくりと動いているのですが、Fさん自身も
ゆっくりとしか動けないのです、気ばかり焦るFさん、
やがてバンパーとベッドは接触しベッドがFさんに時間
をかけて襲い掛かったのです、空中の浮遊物体もゆっく
りと移動してます

ああ、このままでは死んでしまう、どないかせんといかん

必死で逃げようと移動してるのですが体感時間としては
30分近くにも関わらず現実には0.05秒ほどで6o
程度しか移動出来ていないのです  

ううう、嫌だ  

尚も逃げようと気持ちだけもがき数oしか移動できないFさん

 やがてFさんが時間を停止?させてから0.5秒が経過
した頃、とうとうタンクローリーは
ベッドを跳ね上げFさんを壁とベッドの間に挟んでしまった
のです、既にFさんの足はベッドのはじと壁に挟まれ、どう
にも身動き出来ないにっちもさっちもどうにもならない最悪
の状態だったのです。

 うぐっううっ、ぐわああああああぁぁぁぁぁぁ

Fさんは下半身から時間をかけてゆっくりと圧縮されて行き
ました  

死ぬ 死ぬ 死ぬ ああ〜

ついに 壁、Fさん、ベッド、タンクローリーと密着サンド
イッチ状態となってしまい、

グブッフハァアアア

Fさんはゆつくりと胸が圧迫された時に、ゆっくりと死んで
しまったそうです、そしてタンクローリーは国道で潰された
蛙の様に、Fさんの脳みそを飛び散らせた後、約4.8秒後
に停止したそうです。


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