「音の正体」

現在私は大学の為に一人暮らしをしております。
私の下宿の近くは有名な神社仏閣がいくつかあり、
そのおかげかほとんど怖い体験をしたことは無いのですが、
それでも少しはあるのです。
私の彼氏は「まぁ感じたり見ることは出来る(怖い体験もある)」
という人です。その日は彼が泊まりにきていて、一緒にテレビを
見た後寝ようということになって2人とも布団にもぐりこんだのですが、
しばらくすると何か変な音が・・・
なんていうんでしょうか、水漏れの音とも違うしエアコンの室外機
とも違う、「カパカパカパ・・・」という音がするんです。
(ちょっと表現しづらい音です)
しかも、どうやら音の大きさや響き方から察するに部屋の中から
音が出ているようでした。おかしいなぁ、こんな音聞いたことないなぁ
と思い、隣に寝ている彼に「ねぇ?さっきから何か変な音しない?」
と聞こうとした瞬間彼に思い切り抱きこまれてしまいました。
見えるものは彼の胸だけです。
ちょっと状況がよく掴めなくて、不審に思って

「ねぇ、何?」

とたずねたら、 彼は何か緊張した感じで

「今後ろ振り向いちゃだめだよ」

と私に言いました。体が凍りました。

「何か」が私の後ろにその時居たようで、
先ほどからの変な音もその「何か」の音だったのでしょう。
彼が私の背後で何かを払うように振り、しばらくして音も消え
彼の緊張も解けたようだったので「何があったの?」と聞きました。
私が怖がるから、となかなか教えてくれませんでしたが、
最後に彼がぼそっと
「いや・・・変な音がするからさ、なんだろうなと思ったんだよ。
・・・なんかさ・・・天井を這ってて、それが下に落ちてきて
また這ってるんだよ。 虫じゃないんだよ。
あんな大きな音立てる虫なんていないからな・・・
危害加えるものじゃなかったけど、気持ち悪くてさ、
それ・・・・お前(私のことです)がそれ見たら絶対怖がるからさ・・・」
と・・・・・。

彼が私の背後で何かを払っていたのは、その「それ」を祓っていた
のでしょう。そして、「それ」の姿を見たのでしょう。
自分は見なくてよかった、というのと、1人で居る時に「それ」に
遭わなくてよかった、という二つの安堵がありました。
害がないものにしても、明らかに空気も違ったし怖かったです・・・。


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