「一緒に帰りたかった友人」
あるお婆さんから聞いた話です。
4人の仲のいい友達の一人「いけだ よりこさん(仮名)」が東京に嫁いで行き、
それでも仲のよさから毎年のように行き来があったそうです。
いけださんがガンで倒れ、その知らせを家族から受けて
3人でお見舞いに行った時にはすでに明日をも知れぬ命だったそうで、
友人も励ましながら飛行機の時間ぎりぎりまで付き添ったのですが、
後ろ髪を惹かれる思いで飛行場に向かおうとしたときに、
いけださんは「北海道に帰りたいよ・・・」
って、 苦しい息の中で涙を流しながら皆の顔を見たそうです。
離陸寸前に羽田に着いた3人は慌ただしく騒がしいカウンターで
手続きをしていたときに、、「いけだよりこさま・・・・・・いけだよりこさま・・・・・」
と、突然に全館アナウンスが入り2度名前を言ったっきり。
普通アナウンスが入るときは「・・・様お忘れ物が・・」とか
「・・・様お近くのサービスカウンターまで・・」とか理由を言うものですが、「いけだよりこさま・・・・・いけだよりこさま・・・・」
と名前を2度言ったっきりで途絶えたと言うことでした。
そのアナウンスは3人とも聞いており、騒がしい飛行場で聞き逃しがちな
アナウンスを3人がはっきりと名前を聞いたときに、帰りたいといっていた
その友人の死を直感したそうです。帰ってから連絡を取ったところ、
ちょうどその時間に息を引き取ったと言うことでした。(合掌)