私の「見える」友人の話です。ちなみに私は全くの霊感ゼロです。
その友人はかなり霊感が強いらしく、「しょっちゅう見えている」
そうです。 公園に行けば、自殺（或いは他殺）された人が見えたとか、
交差点の脇に事故で亡くなった人が「見える」だとか。また、その友
人が深夜に車でドライブしていたときに信号待ちで停車した際、
いつの間にか隣に車が止まったそうです。で、なにやら友人のほ
うを向いて言葉を発していたらしいのですが、「こいつは死人だ」
と解った友人はそのまま無視していた所、その死人の幽霊は「良
く解ったな」と言い残して数ｍ走りながら、スーッと霧のように
消えてしまったそうです。
と、この話はその友人から聞いた話ですが そんな「常に見えている」
友人と私と複数の仲間とで国道沿いの廃病院に探索に出かけ
たときの話です。 まず、「早く入ろうぜ」派と「怖いよ止めようよ」派とで
もめていたところで「見える」友人が「女の人がいるね。あそこの二階
の真ん中の窓の辺り。こっち見てるよ」と言い出します。これ聞
いてみんなビビリ気味（゜∀゜；
それでもカンペキビビリ派を除いて勇気を振り絞って数人で入ろ
うと、崩れた玄関に向かった矢先にドサーっと雨。大雨。かなり
ビビリましたが、とりあえず中に入って色々回ってみると手術台
やら、分娩台、手術器具・用具が散らばっていて、帳簿みたいな
物もそのままに置き去り状態。極めつけはホルマリン漬けの本物
の人間の臓器まで・・・。しかも名前と日付まで入ってるやつ。
多分、医療ミスやらなにやらで経営が立ち行かなくなった病院な
のでしょう。きっと。
で探索するたびに「手術台のほうから何か悲しげな声が聞こえる
とか」「強い念を感じるとか」「あそこに居る（霊が）」とか友人が
言い出します。しまいにゃ、「ちょっと気分が悪い」とまで
言い出す始末。もう、気味が悪くなって出てきました。自分は1F
だけですが、懲りないやつら数人が2F・3Fと全フロア回っていま
した。 結局、怖くなったので乗って来た車に塩を撒いて、
体にも塩を撒いて尻尾巻いて帰ってきました（笑
そのあと仲間内のだれかれが亡くなったという話は聞いていませ
ん。多分大丈夫だと思います。
これは本当にあった私の実体験話です。関東のある県です。
