「臨死体験」

私の母の体験です。
母が出産の時、妊娠中毒症で、
生死の境を彷徨っていた間に見た夢だそうです。

一人で道を歩いていました。
とってもフワフワして気分良く歩いていたら、
後ろの方から、知人が「そっちに行っちゃ、ダメだよ〜」
「早く帰っておいで〜」と母を呼んでいたそうです。

でも、進めば進むほど、気持ちが良いような気がして、
母は、どんどん前に進んで行きました。
しばらく道を歩いていると、サラサラ流れる小川がありました。
向こう岸には、綺麗なお花畑が一面に広がっていて、とっても
甘い良い香りがして、川を渡って向こう岸に行きたい衝動に駆られ、
その小川に片足を入れたそうです。

すると、向こう岸に、すでに亡くなった祖父が現れて
「こっちに来るのは、まだ早い。」と何度も止めたそうです。
母は、向こう岸の綺麗なお花畑にとっても行ってみたいけど、
祖父に止められて、迷って考え込んでしまったそうです。

ふとその時、母は、靴を片方忘れて来たことに気付き、
「あ、靴をとりに帰らなきゃ」と思い、すぐに引き返しました。
そして気が付いたら、深い眠りから覚めたそうです。

その時、渡ろうとしていた川が、いわゆる三途の川なのでしょう。
もしあのとき、祖父が現れなかったら・・・。
祖父のおかげで命拾いをしたんだと、母は今でも、そう言っています。


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